藪医者
やぶいしゃ
名詞
標準
文例 · 用例
太田は玄関に地下足袋を脱ぐ時、私に気がついたと見えて、「この藪医者は怪しからんです。
— 葉山嘉樹 『万福追想』 青空文庫
竹斎というのは小説の主人公の藪医者の名さ。
— 岡本かの子 『東海道五十三次』 青空文庫
さア、藪医者が飛んできよる。
— 織田作之助 『アド・バルーン』 青空文庫
あんな藪医者あがりが兵部大輔とは沙汰の限りじゃ」「きゃつを屠ったら、政府は覆がえる。
— 佐々木味津三 『流行暗殺節』 青空文庫
直れっ」 しかし、藪医者は藪医者でも、この医者は只の医者ではなかった。
— 佐々木味津三 『流行暗殺節』 青空文庫
彰義隊討伐、会津討伐と、息もつかずに戦火の間を駈けめぐったおそろしく胆の太い藪医者だった。
— 佐々木味津三 『流行暗殺節』 青空文庫
腕とか脚とかの接合なら、手先の少し器用に動く田舎の藪医者にだって、容易に出来る。
— 佐左木俊郎 『三稜鏡』 青空文庫
町奉行所の吟味に対して、あの桂斎という藪医者はおふくろと姉の仇だから殺しましたと、久松は悪びれずに申立てたそうです。
— 岡本綺堂 『三浦老人昔話』 青空文庫