苦虫
にがむし
名詞
標準
bitter-tasting bug
文例 · 用例
むつかしやの苦虫の公爵が寝床の中でこの歌を始める。
— 寺田寅彦 『音楽的映画としての「ラヴ・ミ・トゥナイト」』 青空文庫
年内の御重宝九星売が、恵方の方へ突伏して、けたけたと堪らなそうに噴飯したれば、苦虫と呼ばれた歯磨屋が、うンふンと鼻で笑う。
— 泉鏡花 『露肆』 青空文庫
御本家に飼殺しの親爺仁右衛門、渾名も苦虫、むずかしい顔をして、御隠居殿へ出向いて、まじりまじり、煙草を捻って言うことには、(ハイ、これ、昔から言うことだ。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
」 十六 鶴谷が下男、苦虫の仁右衛門親仁。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
「ふん、」 と苦虫は苦ったなりで、てくてくと歩行き出す。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
喜十郎様が許の仁右衛門の苦虫と、学校の先生ちゅが、同士にはい、門前まで来っけえがの。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
あの、樹の下の、暗え中へ頭|突込んだと思わっせえまし、お前様、苦虫の親仁が年効もねえ、新造子が抱着かれたように、キャアと云うだ。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
それよりか、お前様、腹アすかっしゃったろうと思うで、御本家からまた重詰めにして寄越さしった、そいつをぶら下げながら苦虫が、右のお前様、キャアでけつかる。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
作例 · 標準
まるで苦虫でも噛み潰したかのような顔をしている。
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子供の頃、本当に苦虫を食べたらどうなるんだろうと考えたことがある。
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彼は何か嫌なことでもあったのか、苦虫を噛み潰したような顔をしていた。
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