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繍仏

しゅうぶつ
名詞
1
標準
embroidered Buddha
文例 · 用例
「天寿国曼荼羅」に倣って後世仏像経巻等を繍することが行われ技のほうも次第に巧妙となったということは想像に難くないが、現存のものでは右の経文の他に山科勧修寺の繍仏、近江宝厳寺蔵の国宝「刺繍普賢十羅刹女図」の額、「弥陀三尊来迎図」の額など精巧のわざを示したものときいている。
矢田津世子 ※女抄録 青空文庫
若かず、速に筆を投じて、酔中独り繍仏の前に逃禅の閑を愛せんには。
―寿陵余子の仮名のもとに筆を執れる戯文― 骨董羹 青空文庫
玉幡は四本とも同型のもので、幅二尺高さ七尺ばかり、上から三分の一までの部分は、ビルマ風の如意輪観音が半跏を組んでいる繍仏になっていて、顔を指している右手の人差指だけが突出し、それには折れないように、薄い銅板を菱形にして巻いてあった。
小栗虫太郎 夢殿殺人事件 青空文庫
所で、浄善の昏倒と推摩居士の発作が適確なのを確かめると、犯人は四本の玉幡を合せて、繍仏の指に凸起のある方を内側にして方形を作り、それを三階の突出床の下に吊して置いたのだ。
小栗虫太郎 夢殿殺人事件 青空文庫
また、それ以前に犯人は、繍仏の指の先に、隠現自在な鉤形をした兇器を嵌め込んで置いたのだが、その兇器は、その場限りで消え失せてしまったのだよ。
小栗虫太郎 夢殿殺人事件 青空文庫
例えば、烏賊の甲のような、有機石灰質を主材に作ったとしたら、その鉤は血中で消えてしまって、脱け出した時には、それが繍仏の硬い指尖に化けてしまうだろう。
小栗虫太郎 夢殿殺人事件 青空文庫
つまり、あの曼陀羅と云うのは数千本の茎を嵌め込みにした結び目なしのものなんだから、その最後の一寸にまでも、繍仏の指頭から推摩居士の血液を啜り込む事が出来たのだよ。
小栗虫太郎 夢殿殺人事件 青空文庫
作例 · 標準
寺宝として伝わる繍仏は、色鮮やかな絹糸で釈迦三尊像が見事に刺繍されている。
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彼女は長年かけて、一針一針祈りを込めて巨大な繍仏を作り上げた。
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博物館の照明の下で、繊細な繍仏の糸一本一本が美しく浮かび上がっていた。
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