手明き
てあき
名詞
標準
文例 · 用例
さあ、飲めってえ、と、三人で遣りかけましたが、景気づいたから手明きの挽子どもを在りったけ呼で来た。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
手明きの若党、鎗持ちの中間、草履取り、具足持ち、高張持ちなぞ、なかなかものものしい。
— 第一部下 『夜明け前』 青空文庫
長男十時過に來りトラツク遂に進行しがたくなりたれば目黒の車庫に至り、運轉手明朝車を修繕して後來るべしと云ふ。
— 永井荷風 『荷風戰後日歴 第一』 青空文庫
逃げさったとばかり思っていた二十面相は、まだこのあき家のような建物の暗やみの中に身をひそめて、一ぴきのおそろしい野獣のように、好敵手明智小五郎を待ちかまえていたのです。
— 江戸川乱歩 『妖怪博士』 青空文庫
嵯峨流の手明灯やそれらの利用などを考え合せるに、この一流の黒衣も忍者の故智を盗んだものにちがいなく、しいて名づければこう申しましょうか――白浪流早抜きの黒衣。
— 吉川英治 『江戸三国志』 青空文庫
浄音寺から水門尻へわたる捕手明り半円の灯の陣は、今、三枚橋と下谷の二手へ列を乱して、吹かるる螢の如く散々に追って行きます。
— 吉川英治 『江戸三国志』 青空文庫
寄手はもう勝手明神の境内へ突破して来て、「宮はどこ?
— 千早帖 『私本太平記』 青空文庫
お役に立てる内容かどうか、私にはまったくわかりませんが、お手空きの折りに調査部へ電話をいただければ、幸いでございます。
— 片岡義男 『道順は彼女に訊く』 青空文庫