百戦
ひゃくせん
名詞
標準
hundred battles
文例 · 用例
その頃露伴が予に謂うには、君は好んで人と議論を闘わして、ほとんど百戦百勝という有様であるが、善く泅ぐものは水に溺れ、善く騎るものは馬より墜つる訣で、早晩一の大議論家が出て、君をして一敗地に塗れしむるであろうと云った。
— 森鴎外 『鴎外漁史とは誰ぞ』 青空文庫
『読史余論』の著者新井白石が、そのなかで信長成功の理由を色々挙げたうちに、応仁の乱後の人戦闘を好みて民力日々に疲れ、国財日々乏しかりしに備後守信秀|沃饒の地に拠つて富強の術を行ひ耕戦を事とし兵財共に豊なりしに、信長其業をつぎ、英雄の士を得て百戦の功をたつ。
— 菊池寛 『桶狭間合戦』 青空文庫
|百戦無効半歳間|首邱幸得返家山|笑儂向死|如仙客尽日洞中棋響閑 岩崎谷の洞壁に書き終って、筆を投じた隆盛が腹を切るまで、人吉、豊後口、宮崎、延岡、可愛嶽と激烈な転戦はあったが、田原坂の激戦は、西南戦争の最初にして、しかも最後の勝敗を決したものと云ってよいのである。
— 菊池寛 『田原坂合戦』 青空文庫
北欧の雷神トール百戦百勝するに三の兵宝あり。
— 鼠に関する民俗と信念 『十二支考』 青空文庫
奈翁は百戦百勝の英雄だつた。
— 大正六(一九一七)年 『茶話』 青空文庫
Aは百戦功を経たエクスパートであり、Bは初めて氷にアックスを揮うビギナーである。
— 加藤文太郎 『単独行』 青空文庫
事の実際をいえば弱宋の大事すでに去り、百戦|必敗は固より疑うべきにあらず、むしろ恥を忍んで一日も趙氏の祀を存したるこそ利益なるに似たれども、後世の国を治る者が経綸を重んじて士気を養わんとするには、講和論者の姑息を排して主戦論者の瘠我慢を取らざるべからず。
— 瘠我慢の説 『瘠我慢の説』 青空文庫
さすがに百戦練磨、海内一の称を得た精兵で、友軍の屍体を踏み越え、六番手まで繰りだして第一柵、第二柵まで奮進したが、悉く倒れ、射ちまくられて敗走せざるを得なかつた。
— 坂口安吾 『鉄砲』 青空文庫
作例 · 標準
百戦錬磨のベテラン兵士が、若き兵士たちを指導する。
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彼は百戦を経験し、数々の修羅場をくぐり抜けてきた男だ。
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「百戦を超えても、まだ学ぶことがある」と、老将は語った。
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