肝いり
きもいり
名詞
標準
good offices
文例 · 用例
しかし、二七日の夜、追悼浄瑠璃大会が校長の肝いりで同じく日本橋クラブの二階でひらかれると、お君は赤ん坊を連れて姿を見せ、どっさりの校長が語った「紙治」のサワリで、パチパチと音高く拍手した。
— 織田作之助 『青春の逆説』 青空文庫
今度は上原の肝いりも力がなかつた。
— 島木健作 『生活の探求』 青空文庫
夜行汽車の疲れをやすめさせようと言ふ、肝いり衆の心切を無にせまい為、この二階へあがつて来たのであつた。
— 折口信夫 『古代研究 追ひ書き』 青空文庫
近ごろはとかく奥歯に物のはさまりしように、いつ帰りても機嫌よからぬ母の、今夜は珍しくにこにこ顔を見せて、風呂を焚かせ、武男が好物の薩摩汁など自ら手をおろさぬばかり肝いりてすすめつ。
— 徳冨蘆花 『不如帰 小説』 青空文庫
私は畑中氏からこれを聴いて、我が中村屋のカリー・ライスのためにぜひともこれを復興させねばならぬと感じ、早速産地埼玉県庁に照会して、時の産業課長近藤氏の賛助を得、農会長の肝いりで十二人の老農を選択してもらい、一等米より二割高で引き取ることを約束して、白目米三百俵の栽培を頼んだ。
— ――所信と体験―― 『一商人として』 青空文庫
それは第一回のときにこの地方に旅行に来て、清水青年団の肝いりで一泊して以来、たびたび厄介をかけ、住職の伊藤老師ともすっかり仲よしになっていたからである。
— 第五部 『次郎物語』 青空文庫
とこうするうち、たしか十八か九のとしでござりました、ふとしたことから小谷のお城へ御奉公を取り持ってくれるお人がござりまして、そのおかたの肝いりであの御城中へ住み込むようになったのでござります。
— 谷崎潤一郎 『盲目物語』 青空文庫
上段のすぐ下に、三家老、側用人、年寄肝いりらの重臣たちが並んでいたが、城代家老の浜岡図書と、側用人の浅利重太夫とは、ときどき光辰のようすを見て、互いに頷いたり、囁きあったりしていた。
— 山本周五郎 『若き日の摂津守』 青空文庫
作例 · 標準
社長の肝いりで、このプロジェクトがようやく動き出した。
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彼の肝いりのおかげで、異業種交流会で素晴らしい出会いがあった。
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地域の活性化のため、市役所の肝いりで新しいイベントが開催されることになった。
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標準
village official (during the Edo period)
作例 · 標準
「お代官様、今年の不作については村の肝いり殿からもお伝えしたはずです」
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江戸時代の北陸地方などでは、名主や庄屋のことを「肝いり」と呼んで村政を任せていた。
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年貢の納入が遅れている理由を説明するため、肝いりが村の代表として役所へ向かった。
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