羽根
はね
名詞
標準
文例 · 用例
少さく愛らしき笑顔は引込んでしまった、まア安心じゃと思うと表手の方で羽根うつ音が頻にきこえる。
— 伊藤左千夫 『浅草詣』 青空文庫
雨の降る日(兄のうたへる)萩原朔太郎雨の降る日の縁端にわが弟はめんこ打つめんこの繪具うす青くいつもにじめる指のさき兄も哀しくなりにけり雨の降る日のつれづれに客間の隅でひそひそとわが妹のひとり言なにが悲しく羽根ぶとん力いつぱい抱きしめる兄も泣きたくなりにけり
— 萩原朔太郎 『雨の降る日』 青空文庫
鶺鴒が黄色と白との羽根を敏活にひらめかして二羽だけ雪の河原を飛び※つてゐる。
— 有島武郎 『春』 青空文庫
ある時は硝子戸に近よつて、その面に鈴なりになつて、細かく羽根を動かしながら、光を目がけて近寄らうとする羽蟲の類を飽く事なく眺めやつたりした。
— 有島武郎 『小さき影』 青空文庫
どの子の顔にも、これという異なった印象は無く、羽根の色の同じな蝶々がひっそり並んで花の枝にとまっているような感じなのですが、でも、ひとり、どういうわけか、忘れられない印象の子がいたのです。
— 太宰治 『東京だより』 青空文庫
羽根が黒くて腰の黄色い小さな蜂が、柔らかい若芽の茎の中に卵を産みつけると、やがて茎の横腹が竪にはじけ破れて幼虫が生れ出る。
— 寺田寅彦 『蜂が団子をこしらえる話』 青空文庫
そのうちに蜂は一度羽根を拡げて強く振動させた、おそらく飛び上がろうとしたのであろうが、虫の重量はこの蜂の飛揚力以上であったと見えて少しも動かなかった。
— 寺田寅彦 『蜂が団子をこしらえる話』 青空文庫
テニスの上手な来客でもこの羽根の生えたボールでは少し見当が違うらしい。
— 寺田寅彦 『烏瓜の花と蛾』 青空文庫
ウィキペディア曖昧さ回避
羽根(はね) 鳥類の羽毛 翼を指す場合は「羽根」ではなく「羽」の字を当てる。 昆虫の翅 日本語の姓のひとつ 日本の地名 パチンコの区分である羽根モノ 羽根突きで打ち合う「羽子」の別称 バドミントンで打ち合う「シャトル」の別称 プロペラ・タービンなどに使われる板状の部品。「ブレード」「ベーン」とも呼称する。 焼き餃子やたい焼きなどの周りにできる薄皮。羽根つき餃子も参照。
作品
- 羽根 (小説) — レイモンド・カーヴァーの短編小説。
- GRAPEVINEの『羽根/JIVE』収録曲
- Coccoの『羽根〜lay down my arms〜』シングル名および収録曲
日本の地名
出典: 羽根 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0