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微温湯

ぬるまゆ
名詞
1
標準
文例 · 用例
頭が割れるように痛むので寝たのだと聞いて磯は別に怒りもせず驚きもせず自分で燈を点け、薬罐が微温湯だから火鉢に炭を足し、水も汲みに行った。
国木田独歩 竹の木戸 青空文庫
微温湯の潅腸が、再び水銀潅腸に後戻りでもすると、望みをもって来た夫婦の心が、また急に曇った。
徳田秋声 青空文庫
お増は楊枝や粉を、自身浅井にあてがってから、銅壺から微温湯を汲んだ金盥や、石鹸箱などを、硝子戸の外の縁側へ持って行った。
徳田秋声 青空文庫
不快な冷水を浴びた彼は改めて不快な微温湯を見舞われたのだ。
有島武郎 親子 青空文庫
盥の汚れた微温湯は簀の子の上から土に注がれた。
長塚節 青空文庫
歸りがけに玄關脇の藥局で、粉藥の儘含嗽劑を受取つて、それを百|倍の微温湯に溶解して、一|日十|數回使用すべき注意を受けた時、宗助は會計の請求した治療代の案外廉なのを喜んだ。
夏目漱石 青空文庫
帰りがけに玄関脇の薬局で、粉薬のまま含嗽剤を受取って、それを百倍の微温湯に溶解して、一日十数回使用すべき注意を受けた時、宗助は会計の請求した治療代の案外|廉なのを喜んだ。
夏目漱石 青空文庫
噛砕くと不味う御座いますから、微温湯か何かで其儘お嚥みになる様に。
石川啄木 鳥影 青空文庫