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窓々

窓々
名詞
1
標準
文例 · 用例
教室の窓々には金網が張られてゐた。
中原中也 校長 青空文庫
汽車の乗客たちは汽車の窓々から僕を冷静に見つめている。
太宰治 正義と微笑 青空文庫
夜はやや更けて、天地は黒い塀を四壁に立てたように静まり閉すにつれ、真向うの池の端の町並の肉色で涼しい窓々の灯、軒や屋根に色の光りのレースを冠せたようなネオンの明りはだんだん華やいで来た。
岡本かの子 雛妓 青空文庫
その蝶が天地大に姿をフォーカスし去ると、そこに二階の窓々で飾人形を掃除している並木越しの商店街を見出した。
――朝と昼―― 巴里のキャフェ 青空文庫
わたくしは「こゝよ」と左の手で、明るく軽快な洋式の建物を指しますと「なんだ、ここか」と窓々の明るい灯を見上げましたが、少しよろめいて「いけない、眼が、廻る。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
そしてその塔々には昼日中にも係らず菜種いろの電灯がほのかにつき、窓々には尾籠なほど濃い色彩の嵌硝子が唇で嘗め濡したように光っています。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
窓々には灯がともり柳の糸が蕭条と冷雨のように垂れ注いでいた。
岡本かの子 荘子 青空文庫
途中、振り返っていると住宅街の窓々には小さく電燈がともって、人の影も定かではなかった。
岡本かの子 快走 青空文庫