殆人
殆人
名詞
標準
文例 · 用例
明い瓦斯の光に照らされた、幅の広い階段の両側には、殆人工に近い大輪の菊の花が、三重の籬を造つてゐた。
— 芥川龍之介 『舞踏会』 青空文庫
まして暗い針葉樹の空に美しい花火が揚る時には、殆人どよめきにも近い音が、一同の口から洩れた事もあつた。
— 芥川龍之介 『舞踏会』 青空文庫
其を具体化する芝居が、殆人情の裏打ちをしないで、この文章を追ひ乍ら、文章にある処だけを、細々工夫したり、表情したりして行つてゐる。
— 折口信夫 『手習鑑雑談』 青空文庫
電燈の明い波止場には、もう殆人影も見えない。
— 芥川龍之介 『上海游記』 青空文庫
此日寒気最甚しく街上殆人影を見ず。
— 断膓亭日記巻之二大正七戊午年 『断腸亭日乗』 青空文庫