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船饅頭

ふなまんじゅう
名詞
1
標準
low-grade prostitute
文例 · 用例
彼の邊で船饅頭をサンヤレと呼んだが今はどうか知らぬ。
並にサンヤレの事 女順禮 青空文庫
船饅頭連が泊り船を目懸けてこぎ付る時一と際面白くこの懸聲を連呼したから其輩をサンヤレとよんだ事と察し居た。
並にサンヤレの事 女順禮 青空文庫
專ら奧縞を著用したからの名ときくが或は奧縞を著用せずとも、紀州でサンヤレが專ら船饅頭の一名と成つたので本とサンヤレ織と同物異稱だつた奧縞を專ら市中にすむ淫賣女に宛るに及んだ物か。
並にサンヤレの事 女順禮 青空文庫
羽田なら船饅頭だッけなア」       二 そこへ中間の市助が目笊の上に芦の青葉を載せて、急ぎ足で持って来た。
江見水蔭 悪因縁の怨 青空文庫
頭から、小便ぐれえ引っかけてやらあ」「何っ」「何は、難波の船饅頭」 庄吉は、ぺろりと舌を出して、眼を剥いた。
直木三十五 南国太平記 青空文庫
日本間のほうを見ると、いつもそこの机にうしろ向きになって、牡蠣のようにへばりついている細君の姿が見えないので、どうしたのかとたずねると、病気で郷里へ帰っているのだといって、細君の郷里の、船饅頭という船頭相手の売笑婦の生活を、卑しい口調で話しだした。
久生十蘭 昆虫図 青空文庫
それから比丘尼(比丘尼姿の売女)とか、船饅頭(浜辺の小舟で売色した私娼)という下等の売春婦に、江戸の市民は決して近づかない。
野村胡堂 平次放談 青空文庫
いつの頃か、お千代という眉目のすぐれた売笑婦が、浜町の菖蒲河岸に舟をつないで、嫖客を招くに水上から、「お千代、お千代」と、啼くように呼んだのが初まりとなって、それから殖えたほかの船饅頭をも、すべてお千代舟とよぶようになったのであると申します。
吉川英治 江戸三国志 青空文庫
作例 · 標準
江戸時代の文学作品には、夜の川で小舟に乗って客を取る船饅頭の哀しい姿が描かれている。
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歴史小説を読んでいて「船饅頭」という言葉が出てきたので、当時の水上売春の風俗を調べた。
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川沿いの宿場町では、かつて船饅頭と呼ばれた女性たちが暗い歴史の影を落としている。
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