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民部卿

みんぶきょう
名詞
1
標準
文例 · 用例
右大将、民部卿などが丁寧に杯を勧めるのを見ても作法に合わないと叱り散らす、「御接待役が多すぎてよろしくない。
乙女 源氏物語 青空文庫
……御父君様は御今上様、御母君様は北畠氏、権大納言|師親様のご息女、民部卿三|位局親子様、……ご幼年から御聡明で御濶達、帝のご寵愛もおいちじるしく、ご兄弟様との御仲も御むつまじく、四方よりのご人望は富岳よりも御高く、御在しますところの御皇子様!
国枝史郎 あさひの鎧 青空文庫
声の主は、その頃同じ基経の恪勤になつてゐた、民部卿時長の子藤原|利仁である。
芥川龍之介 芋粥 青空文庫
いや、それもただ、そう云うものが御好きだったと申すばかりでなく、御自分も永年御心を諸芸の奥秘に御潜めになったので、笙こそ御吹きになりませんでしたが、あの名高い帥民部卿以来、三舟に乗るものは、若殿様|御一人であろうなどと、噂のあったほどでございます。
芥川龍之介 邪宗門 青空文庫
成範民部卿)が、平治の乱の末に、経宗・維方の讒訴で流されてゐた下野の室の八島から戻つたが、以前の様に後宮出入りが自由に出来なかつた。
折口信夫 鸚鵡小町 青空文庫
古今以前の在民部卿家歌合せなどを中に据ゑて見れば、歌合せの固有種子なる事はわかる。
後期王朝文学史 女房文学から隠者文学へ 青空文庫
二品卿の弟、民部卿範光という人は、後鳥羽院の寵臣であったが、つとに法然に帰依し、承元元年三月十五日五十四の時出家を遂げて静心と号した。
中里介山 法然行伝 青空文庫
入道民部卿長房卿は明恵上人に帰依の人であったから、その摧邪輪を信じて高野の明遍僧都に見せようとした時、僧都が、「何の文ですか」 と尋ねたのに、「撰択論を論破した文です」 と云われたから、明遍、「わしは念仏者でございます。
中里介山 法然行伝 青空文庫