繰り出し
くりだし
名詞
標準
文例 · 用例
ノーウエーでは、もう国境に兵隊を繰り出しているという噂さえあるじゃありませんか。
— 太宰治 『新ハムレット』 青空文庫
また特にフィルムの繰り出し方を早めあるいは緩めて見せる事によって色々の知識を授ける事が出来る。
— 寺田寅彦 『アインシュタインの教育観』 青空文庫
なんとかして手繰り出してくれ」「ようがす。
— 女行者 『半七捕物帳』 青空文庫
(F・O)中村仲蔵死を決して出演し日下部典六一党率いて繰り出したと聞けば此村大吉たる者亦登場せざるべからず。
— 山中貞雄 『中村仲蔵』 青空文庫
そこは御大家でも、お商人の難有さで、これがお邸づら……」 嚔の出損った顔をしたが、半間に手を留めて、腸のごとく手拭を手繰り出して、蝦蟇口の紐に搦むので、よじって俯むけに額を拭いた。
— 泉鏡花 『怨霊借用』 青空文庫
他社の繰り出してくるどんなマシンよりもはるかに強力な敵が、PC―9801の行く手には控えていた。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
着飾った芸者たちがみがき上げた顔をびりびりするような夜寒に惜しげもなく伝法にさらして、さすがに寒気に足を早めながら、招ばれた所に繰り出して行くその様子が、まざまざと履き物の音を聞いたばかりで葉子の想像には描かれるのだった。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
小わっぱ、これでもかッ」 力まかせに繰り出して来たのを、軽く払って同じ脾腹にダッと一撃!
— 江戸に帰った退屈男 『旗本退屈男 第九話』 青空文庫