噎せっぽい
むせっぽい
形容詞
標準
choking
文例 · 用例
最前血を吐いたらしい処には、白い石灰の粉が撒き散らしてあって、エグイ、噎せっぽい刺激を含んだ匂いがプーンと鼻に迫って来た。
— 夢野久作 『童貞』 青空文庫
その下の畳はブクブクに膨れて、何ともいえない噎せっぽい悪臭を放っていた。
— 夢野久作 『鉄鎚』 青空文庫
すべては、吾々の生命と共に、古ぼけた、むせっぽい、時代の塵の上に消え込みつつ在る。
— 夢野久作 『塵』 青空文庫
(昭和六年五月、渋柿)曙町より(三) 君の、空中飛行、水中潜行の夢の話は、その中にむせっぽいほどに濃艶なる雰囲気を包有している。
— 寺田寅彦 『柿の種』 青空文庫
が、爽かな空気を呼吸するどころか、彼は、丁度下の出立の仕度で大混雑の広場から舞上る、むせっぽい砂塵を浴びた。
— 宮本百合子 『古き小画』 青空文庫
』 どうしたことか、山鹿の別荘は火を出したと見えて、もうその地下室のドアーのところにまで、むせっぽい、きな臭い煙が巻込んで来ていた。
— 蘭郁二郎 『鱗粉』 青空文庫
むせっぽい香煙や装飾の原色。
— 天母峰 『人外魔境』 青空文庫
むせっぽいような苦しい話を聞かされた私は、その夜かえって人間らしい好い心持を久しぶりに経験した。
— 夏目漱石 『硝子戸の中』 青空文庫
作例 · 標準
この部屋は埃っぽくて、さっきから喉の奥がむせっぽい感じがする。
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線香の煙が充満した仏間は、長時間いると少しむせっぽい。
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地下室特有のカビ臭さと湿り気が混じった、むせっぽい空気に思わず顔をしかめた。
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