骨法
こっぽう
名詞
標準
knack
文例 · 用例
思うに蕪村は、こうした表現の骨法を漢詩から学んでいるのである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
」 と、泥でまぶしそうに、口の端を拳でおさえて、「――そのさ、担ぎ出しますに、石の直肌に縄を掛けるで、藁なり蓆なりの、花ものの草木を雪囲いにしますだね、あの骨法でなくば悪かんべいと、お客様の前だけんど、わし一応はいうたれども、丸太棒めら。
— 泉鏡花 『縷紅新草』 青空文庫
――支那花鳥画の名手徐熙の孫で、花卉を描くのに初めて没骨法を用いたというので知られている徐崇嗣は、豊熟した果実の枝を離れて地に墜つる状を描いて、その情趣を髣髴せしめたということだが、私は果実の大地に墜ちる音を聞くのが好きだ。
— 薄田泣菫 『艸木虫魚』 青空文庫
江戸川乱歩氏と森下雨村氏とが、探偵小説の骨法通り、真面目に真剣に書きましたのを、他の三氏が少しく奔放に、謂うべくんばヨタを織り込んだため、百点たる可きこの作を、六十五点に下落させたようです。
— 国枝史郎 『探偵文壇鳥瞰』 青空文庫
永い年月繰り返された行者としての難行苦行が、彼の躰を軽いものとし、速走の骨法を自得させたのであろう。
— 国枝史郎 『神州纐纈城』 青空文庫
元人の骨法を得たりとて、風流好古の士、こゝに來りて賞玩するもの多かりしことは、江戸名所圖會にも見えたり。
— 大町桂月 『狹山紀行』 青空文庫
一言も弁解の口を利かないというのが、その骨法なのである。
— 豊島与志雄 『「沈黙」の話』 青空文庫
芝原氏が現在如何なる仕事に力を注いでるかは、茲に省くとして、現在のような地位を杭州市民間に獲得するには、つまり、体当りの骨法でいったことが、氏の言葉によって推察される。
— 豊島与志雄 『中支生活者』 青空文庫
作例 · 標準
書道の大家は、「文字の骨法を掴むことが上達の近道だ」と弟子たちに説いた。
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彼は武術の骨法を心得ており、無駄な力を使わずに相手の攻撃をいなす。
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絵画の模写を通じて、巨匠たちの描線に隠された美の骨法を学ぼうとした。
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