来土
らいど
名詞
標準
文例 · 用例
「元来土質良好ならざれども」――ただ次の点にのぞみをかけ、かけずにはおれない財政状態に追いこまれて、やって来た。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
以上は古来土着の「エジプト人」であるが、侵入者としては、(三)ベドゥインというのがある。
— 野上豊一郎 『七重文化の都市』 青空文庫
南アフリカ人の日本人に対する不深切なる原因も、旧来土人および異人種を虐待せし習慣あるによる。
— 井上円了 『南半球五万哩』 青空文庫
ところが日本に渡来土着しながらも敢てコマ人を称しておった一千七百九十九名というものは、敢てコマ人を称する故に、却って誰よりも日本の政争から離れた存在であったとも考えうるが、その辺は何ら所伝がなく系図も破られているから見当がつかないのである。
— 高麗神社の祭の笛――武蔵野の巻―― 『安吾の新日本地理』 青空文庫
元来土地の信仰だけでまもられてきたところなのである。
— 第一回 高千穂に冬雨ふれり≪宮崎県の巻≫ 『安吾新日本風土記』 青空文庫
私は元来土佐高岡郡佐川町の酒造家に生まれた一人ぽっちの伜であるが、まだ顔を覚えない幼い時分に両親に別れた。
— 第一部 牧野富太郎自叙伝 『牧野富太郎自叙伝』 青空文庫
「元来土から出た人間だから常に地面の下に棺桶だけの空虚が待っていると解釈したら何うだい?
— 佐々木邦 『ぐうたら道中記』 青空文庫
これが古来土佐人の喧嘩の作法だ」「初めて伺いました」「この争いは早晩談詰める。
— 佐々木邦 『求婚三銃士』 青空文庫