褒め者
ほめもの
名詞
標準
文例 · 用例
こっちは只の素人、向うはともかくも二本差が六匹、無手の素町人が六人の侍を対手にして斬り殺されたと世間に知れたら、下総十五郎褒め者になっても死に恥じは掻くめえと、いのちを棄てる覚悟でござんしたが、斬られているうちに、ふいッと妹たちふたりのことを思い出したんでござんす。
— 千代田城へ乗り込んだ退屈男 『旗本退屈男 第十一話』 青空文庫
人々は彼女に同情を寄せて、そして二人の孝行な子供を褒め者にした。
— 水野仙子 『悔』 青空文庫
また不思議にこの捨松は馬をあつかうことが上手で、まだ年もいかない癖に、どんな悍の強い馬でも見ごとに鎮めるというので、大勢の馬飼のなかでも褒め者になっている。
— 岡本綺堂 『青蛙堂鬼談』 青空文庫
君命にも背かず、友誼をも忘れざる者というので、甚兵衛は、一藩の褒め者となった。
— 菊池寛 『恩を返す話』 青空文庫
いつも一雄と比較されては褒め者になっている弟はこのところ、二日も三日、徹夜で附ききっておりますの。
— 大倉※子 『恐怖の幻兵団員』 青空文庫