祝婚
しゅくこん
名詞
標準
文例 · 用例
結婚祝いの帰途でもあるらしく、少しばかり酔っている青年たちは歩道一杯の横列に制服の腕をくみ合わせ、罪のない高声を、 たかさごや たかさごやア この浦ふうねに帆をあげて 高砂や たかさごやアと祝婚行進曲の節をもじった合唱で、のしているのであった。
— 宮本百合子 『杉垣』 青空文庫
――が、その代り、階下の、女房と共同の部屋には、女房に買って貰ったトルストイ全集だの、ジャック・シャルドンヌの「祝婚歌」や「クレエル」などを積み重ねて、一方、大いに結婚生活者の心理研究もしようという感心な心がけさ。
— 津村信夫に 『卜居』 青空文庫
同じ作家の「祝婚歌」という小説の翻訳がこんど出ましたが、結婚生活によってはじめて人間が鍛えられてゆくという作者特有の思想の下に書かれた大へん立派な小説ですゆえ、いつかお読みになって御覧になりませんか。
— 窪川稲子さんに 『「美しかれ、悲しかれ」』 青空文庫