癩病
らいびょう
名詞
標準
文例 · 用例
かくてサタンはエホバの許しを得てヨブを撃ち、ヨブは癩病の襲うところとなった。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
故にある人はいう、ヨブの病気は癩病の一種なる象皮病にして、この病は精神の異常を起しやすきもの故、彼はかかる故なき迷想を抱くに至ったのであると。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
「死の初子」とは死の生みし者の中最も力あるものの意にて、癩病を指したものであろう。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
産を失い、子女を失い、身は癩病の撃つところとなりても彼はこれに堪えたのである。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
その煙の奥の方から本郷の方へと陸続と避難して来る人々の中には顔も両手も癩病患者のように火膨れのしたのを左右二人で肩に凭らせ引きずるようにして連れて来るのがある。
— 寺田寅彦 『震災日記より』 青空文庫
肺病でも癩病でもないんですから。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
まさかに気があろうなどとは、怪我にも思うのじゃございますまいが、串戯をいわれるばかりでも、癩病の呼吸を吹懸けられますように、あの女も弱り切っておりましたそうですが。
— 泉鏡花 『政談十二社』 青空文庫
丁度、あの接待者聖ジュリアンが、單なる一時的な慈愛では爲し得ないやうな、そしてその原動力として愛、一切の愛、この世のありとあらゆる愛をもつてゐるやうな、崇高な抱擁をその者に與へてやりながら、あの癩病患者の傍に臥たやうに、君は自分と一緒に臥る覺悟が出來てゐるか?
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『或女友達への手紙』 青空文庫