小休
しょうきゅう
名詞
標準
文例 · 用例
安都玉村の素封家、輿水善重氏の宅で小休みする。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
列が道頓堀に小休みをした時は、立並ぶ芝居の中の見物さえ、頻りに鴉鳴を聞いた、と後で云う。
— 泉鏡花 『南地心中』 青空文庫
それは冷たかったけれども、小春凪の日の余残に、薄月さえ朧々と底の暖いと思ったが、道頓堀で小休みして、やがて太左衛門橋を練込む頃から、真暗になったのである。
— 泉鏡花 『南地心中』 青空文庫
留守には、年寄つた腰の立たない與吉の爺々が一人で寢て居るが、老後の病で次第に弱るのであるから、急に容體の變るといふ憂慮はないけれども、與吉は雇はれ先で晝飯をまかなはれては、小休の間に毎日一|度づつ、見舞に歸るのが例であつた。
— 泉鏡花 『三尺角』 青空文庫
稗黍の葉を吹く風もやや涼しく、熔岩とともにころがった南瓜の縁に、小休みの土地のもの二三人、焼土の通り径を見ながら、飯盛の彼女は、赤い襦袢を新しく買った。
— 泉鏡花 『雪柳』 青空文庫
「おう、そうか、久しぶりと聞けば、前方でもすぐには返すまいし、戸口からも帰られまい、ゆっくりなせえ、並木の茶店で小休みをしながら待とうよ。
— 泉鏡花 『雪柳』 青空文庫
留守には、年寄った腰の立たない与吉の爺々が一人で寝て居るが、老後の病で次第に弱るのであるから、急に容体の変るという憂慮はないけれども、与吉は雇われ先で昼飯をまかなわれては、小休の間に毎日一度ずつ、見舞に帰るのが例であった。
— 泉鏡花 『三尺角』 青空文庫
再び取りかかる前の小休止の時間も段々短かくなつて行くやうだつた。
— 島木健作 『赤蛙』 青空文庫