幻辞.com

左見右見

とみこうみ
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
1
標準
looking from one place to another
文例 · 用例
と心窃に感慨しつゝ、是等の大美術書を下駄で踏むのがアテナの神に対して済まないような気持がしながら左見右見としていると、丸善第一のビブリオグラアーたるKが焼灰で真黒になった草履穿きで煙の中をいつゝ、焼けた材木や煉瓦をステッキで堀返しては失われた稀覯書の行衛を尋ねていた。
内田魯庵 灰燼十万巻(丸善炎上の記) 青空文庫
そういう二人を左見右見しながら、頼母は酸味ある微笑をしたが、やがて提げていた刀の鐺で主税の肩をコツコツと突き、「八重が盗人であるということ、これで其方にも解ったであろうな。
国枝史郎 仇討姉妹笠 青空文庫
ともかく客の組数は相当にあり、そして来た客は品物をあっちに引っくり返しこっちにおっくり返しては、左見右見、気は惹かれているようなのですが、なかなか商いにはならなかったのでございました。
橘外男 蒲団 青空文庫
「だが、なんてマアよく出来た蝋細工だろう」 彼はそれを掴み出して、左見右見して感にたえている中に、見れば見る程、今死骸の二の腕から切離されたとしか思えない余りの生々しさに、段々不気味になって、ポイと道端へ放り出してしまった。
江戸川乱歩 妖虫 青空文庫
与吉はとみこうみて、肩のあたり、胸のあたり、膝の上、跪いてる足の間に落溜った、堆い、木屑の積ったのを、樟の血でないかと思ってゾッとした。
泉鏡花 三尺角 青空文庫
」 とみこうみたる目の優しさ。
泉鏡花 わか紫 青空文庫
何処へ」と聞きかえさざるを得なかった、彼は私の姿をとみこうみしながら、「いや私達はユンクフラウへ登るんですよ、明日の朝」、「ほう、登れますか……」は間がぬけた質問だったが、此の場合どうも已むを得なかった。
辻村伊助 スウィス日記 青空文庫
ホテルの主婦は私達をとみこうみして、負傷の様子や戦場の模様を尋ねたりした、その頃はまだ戦争の初めで、印度人の加わらない時分であったが、どこの国民と間違えたかは、今だに二人の疑問になっておる。
辻村伊助 スウィス日記 青空文庫
作例 · 標準
彼は落ち着かない様子で、あたりを左見右見している。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
ショーウインドーの品々を左見右見しながら、銀ぶらを楽しんだ。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
迷子になった子供が、泣きそうな顔で母親を左見右見して探している。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview