近間
ちかま
名詞
標準
proximity
文例 · 用例
近間に大な建築の並んだ道は、崖の下行く山道である。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
――おお沢山な赤蜻蛉じゃ、このちらちらむらむらと飛散る処へ薄日の射すのが、……あれから見ると、近間ではあるが、もみじに雨の降るように、こう薄りと光ってな、夕日に時雨が来た風情じゃ。
— 泉鏡花 『多神教』 青空文庫
すぐに近間の山寺へ――浜方一同から預ける事にしました。
— 泉鏡花 『半島一奇抄』 青空文庫
近間ではあるし、ここを出たら、それこそ、ちちろ鳴く虫が糸を繰る音に紛れる、その椎樹――(釣瓶おろし)(小豆とぎ)などいう怪ものは伝統的につきものの――樹の下を通って見たかった。
— 泉鏡花 『古狢』 青空文庫
あの、薄煙、あの、靄の、一際夕暮を染めたかなたこなたは、遠方の松の梢も、近間なる柳の根も、いずれもこの水の淀んだ処で。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
……水道尻まで家続きだけれども、裏手、廂合が連るばかり、近間に一ツも明が見えぬ、陽気な座敷に、その窓ばかりが、はじめから妙に陰気で、電燈の光も、いくらかずつそこへ吸取られそうな気勢がしていた。
— 泉鏡花 『吉原新話』 青空文庫
私が言うは近間に居る、大勢の、の、その夥間じゃ、という事いの。
— 泉鏡花 『吉原新話』 青空文庫
况や待望の雨となると、長屋近間の茗荷畠や、水車なんぞでは氣分が出ないとまだ古のまゝだつた番町へのして清水谷へ入り擬寶珠のついた辨慶橋で、一振柳を胸にたぐつて、ギクリと成つて……あゝ、逢ひたい。
— 泉鏡花 『遺稿』 青空文庫
作例 · 標準
近間にスーパーがあるおかげで、毎日の買い出しには苦労しない。
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彼は近間に住んでいるので、何かあればすぐに駆けつけてくれる。
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近間の知り合いから、美味しい採れたて野菜をたくさんいただいた。
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