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荒らか

あららか
形容動詞
1
標準
文例 · 用例
」と言い棄てに、荒らかに廊下を踏んだ。
泉鏡花 婦系図 青空文庫
時に蝕しつつある太陽を、いやが上に蔽い果さんずる修羅の叫喚の物凄く響くがごとく、油蝉の声の山の根に染み入る中に、英臣は荒らかな声して、「発狂人!
泉鏡花 婦系図 青空文庫
」と荒らかに言棄てて、疾風土を捲いて起ると覚しく、恐る恐る首を擡げあぐれば、蝦蟇法師は身を以て隕すが如く下り行き、靄に隠れて失せたりけり。
泉鏡花 妖僧記 青空文庫
(戸口に走り寄り、荒らかに戸を開け、叫ぶ。
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 家常茶飯 青空文庫
折から畳障りの荒らかなる、跫音彼方に起りぬれば、黒き髪と白き顔はふっと消え失せ、人形はまた旧の通り被を被りぬ。
泉鏡花 活人形 青空文庫
と声荒らかに呼わりて、掴み挫がん有様に、お藤は霜枯の虫の音にて、「あれ、御堪忍なさいまし。
泉鏡花 活人形 青空文庫
去ねべし」「そういえど広岡さん……」「汝ゃ拳固こと喰らいていがか」 女を待ちうけている仁右衛門にとっては、この邪魔者の長居しているのがいまいましいので、言葉も仕打ちも段々|荒らかになった。
有島武郎 カインの末裔 青空文庫
やがて本堂の正面の格子扉を音荒らかに開きたる者を見れば、年の頃五十には過ぎしと思はるゝ六尺豊かの大入道の、真黒き関羽鬚を長々と垂れたるが、太く幅広き一文字眉の下に炯々たる眼光を輝やかして吾を見上げ見下す体なり。
夢野久作 白くれない 青空文庫
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