幅が利く
はばがきく
表現動詞-五段-カ行
標準
to have great influence over
文例 · 用例
尤も一遍は途中からやめて下りたけれど、僕たちは五遍大循環をやって来ると、もうそれぁ幅が利くんだからね、だからみんなでかけるんだよ、けれども仲々うまく行かないからねえ、ギルバート群島からのぼって発ったときはうまくいったけれどねえ、ボルネオから発ったときはすっかりしくじっちゃったんだ。
— 宮沢賢治 『風野又三郎』 青空文庫
けれども家業柄――家業は、土地の東の廓で――近頃は酒場か、カフェーの経営だと、話すのに幅が利くが、困った事にはお茶屋、いわゆるおん待合だから、ちと申憎い、が、仕方がない。
— 泉鏡花 『古狢』 青空文庫
「佐野の家をぶっ潰して唯ぼんやり江戸へ出て来たじゃあ、吉原へ面を出しても幅が利くめえから、なんとかこっちの身分を立てて、さて今度はこういうことにしたと、誰にも話のできるようにしてから大手を振って行く方がよかろうと思うが、どうでごぜえますね」「まあ、いい。
— 岡本綺堂 『籠釣瓶』 青空文庫
彼等の中で背丈けの高いもの、力の強いもの、掻っ浚いの上手なもの、物真似、悪口、流行歌の上手なものは幅が利く。
— 夢野久作 『東京人の堕落時代』 青空文庫
それに私もっと、あの社会で幅が利くんだと思っていたら、からきし駄目なのよ。
— 徳田秋声 『爛』 青空文庫
幅が利くにも何にもドエライ出世だ。
— 夢野久作 『焦点を合せる』 青空文庫
泥がついても転がれぬものよりも幅が利く。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
その官吏は、夫人と子供たちと女中を二人まで連れてゐたが、船客のなかで一番幅が利くと見え、いつも食卓では船長と並んで座を占め、ボーイに度々用を云ひつけ、波が少し高くなると、忙しい当番の運転士を呼び止めて、大丈夫といふ保証を要求した。
— 岸田國士 『双面神』 青空文庫
作例 · 標準
彼は地域社会で幅が利く人物として知られている。
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その老舗料亭は、この界隈でかなりの幅が利く存在だ。
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いくら財力があっても、人脈がなければ社会で幅は利かない。
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