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盗み飲み

ぬすみのみ
名詞
1
標準
文例 · 用例
さっきから、燗番をしながら、樽から徳利の方へ移すときに、茶碗で幾杯も幾杯も盗み飲みをしたので、すでにとろりとした目付をしていたが、目の前にあった杯洗の水をこぼすと、元気よくこれを前に突き出した。
菊池寛 仇討三態 青空文庫
」「意地きたなしの盗み飲み野郎!
牧野信一 鬼の門 青空文庫
しかめつ面の唯物論者奴、盗み飲みの道伴れに友達を誘はうとしても駄目だぞ。
牧野信一 ゾイラス 青空文庫
その夜、今村軍曹と西林伍長が酒樽のそばに腹這いになり、竹のパイプで盗み飲みしている現場を榊原少尉におさえられ、即時、死刑を宣告され、手足を縛って海へ投げこまれた。
久生十蘭 ノア 青空文庫
その日の正午頃、ベドウィン黒人兵と仲間のイタリー兵が葡萄酒の盗み飲みをしたという理由で死刑に処せられた。
久生十蘭 海難記 青空文庫
それとは反対に、宅助は、冷酒を酌んで、五、六杯も盗み飲みをした揚句、いつか、裏土間の藁の上へ、高鼾をかいて居眠ってしまった様子。
木曾の巻 鳴門秘帖 青空文庫
その剰銭で、どこかで冷酒の盗み飲みをした宅助は、やっと虫が納まって、ふらつくのを、無理に口を結んで帰ってきたが、周馬や一角や孫兵衛は、まだ湯どうふ屋の見晴らしに、悠々と落ちつきこんでいる様子なので、そのまま、境内の近くをぶらぶら歩いていた。
船路の巻 鳴門秘帖 青空文庫