焼き殺し
やきころし
名詞
標準
文例 · 用例
あの男の子たちがやってきて、おまえをつるして、あぶって、焼き殺してしまってもいいの?
— ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 『コウノトリ』 青空文庫
こうなったら仕方がないから、彼らを焼き殺して、我れわれの禍いを逃がれるよりほかはない。
— 岡本綺堂 『青蛙堂鬼談』 青空文庫
「そこで親分、例の辰伊勢の一件ですが、まあ一と通りは洗って来ましたよ」 庄太の報告によると、辰伊勢は江戸町でも可なり売ったが、安政の大地震のときに、抱えの遊女を穴倉へ閉じ籠めて置いて、みんな焼き殺してしまったとかいうので、それから兎角にけちがついて、商売の方もあまり思わしくない。
— 春の雪解 『半七捕物帳』 青空文庫
将軍それは無体だ、我辞退したのを汝ら強いて勧めたではないかと、諸人聴き入れず何に致せ焼けて焼けて辛抱が仕切れぬからという事で焼き殺ししまった。
— 鶏に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
富人怒ってその家に火を付け焼き殺した。
— 鶏に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
東インド諸島の一なるバリ島では、田を害する鼠を多く捕えて焼き殺し、ただ二疋を宥命して白布の袋に餌を入れて与え、百姓一同神のごとく拝んだ後放ち去る。
— 鼠に関する民俗と信念 『十二支考』 青空文庫
明朝は西の空へ竜車を駆つて火の鈴で焼き殺してしまふのだ。
— 牧野信一 『闘戦勝仏』 青空文庫
あの魔法使の古狸めを焼き殺して、鴉にもついばませることぢやないぞ。
— VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI 『ディカーニカ近郷夜話 後篇』 青空文庫