尿器
にょうき
名詞
標準
urinal
文例 · 用例
死ぬにしてもそんなに早く死ぬとは思つてゐなかつたし、案外癒るのだらうとさへ思つてゐた私は、『尿器をとつてくれ』といふ弟の声が、余りにも弱々しい時には腹さへ立てた。
— 中原中也 『亡弟』 青空文庫
その光栄の失敗の五年の後、やはり私の一友人おなじ病いで入院していて、そのころのおれは、巧言令色の徳を信じていたので、一時間ほど、かの友人の背中さすって、尿器の世話、将来一点の微光をさえともしてやった。
— 太宰治 『創生記』 青空文庫
尿器ですか」「イヤ。
— 夢野久作 『一足お先に』 青空文庫
寝床の周囲には祈り本、聖書、辞書、雑誌、原稿紙、夏みかんの皮、土びん、薬袋、手紙、鉛筆が雑然と席を占め、その真ん中に、尿器が昼寝している。
— 永井隆 『ロザリオの鎖』 青空文庫
まず一室内八人室に、洗面器、コップ、尿器、各一個よりほか備えてない。
— 井上円了 『南半球五万哩』 青空文庫
夜中は一個の尿器に八人分をたくわえるから、これまた大変だ。
— 井上円了 『南半球五万哩』 青空文庫
寝台の毛布は外れているし尿は尿器にみちているし、湯たんぽの湯は冷えていた。
— 室生犀星 『われはうたえども やぶれかぶれ』 青空文庫
井荻看護婦は例によって少しも私の苦痛には味方をしないで、尿量にこだわってこれを計ることを怠らない、彼女は尿器の目盛りをすかして見ては日誌に書き込み、はばかりでなさらないようにと注意して言った。
— 室生犀星 『われはうたえども やぶれかぶれ』 青空文庫
作例 · 標準
病院のベッドサイドには、患者のための尿器が用意されていた。
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介護用品として、様々なタイプの尿器が市販されている。
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移動が困難な人のために、携帯用の尿器も存在する。
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