称え
となえ
名詞頻度ランク #21506 · 青空 29 例
標準
given name
文例 · 用例
これは普通火山で見受ける、赫く焦げた熔岩とは思えないので、道者連は真石と称えているが、平林理学士に従えば、橄欖輝石富士岩に属しているそうだ。
— 小島烏水 『高山の雪』 青空文庫
」 こんな好い加減の目の子勘定を並べてありふれの年賀状全廃説を称えていたが、本当はそういう国家社会の問題はどうでもよいので、実際はただせっかくの書きいれ時の冬の休みをこれがために奪われるのが彼の我儘に何より苦痛であったのである。
— 寺田寅彦 『年賀状』 青空文庫
厄年というものはいつの世から称え出した事か私は知らない。
— 寺田寅彦 『厄年と etc.』 青空文庫
第二に前述の発生器で生じた波動を空中に伝える物は、アンテナと称えて高い柱に張った針金である。
— 寺田寅彦 『無線電信の近状』 青空文庫
この瓦斯はカーバイドと称える人造の石塊に水をかければ発生するから、使用は軽便である。
— 寺田寅彦 『ランプのいろいろ』 青空文庫
ニュートンは物体から微粒子が飛んで来るのが光だと考えたが、ハイゲンスが出て来て波動説を称えこれが承認されるに幾多の年月がかかった。
— 寺田寅彦 『研究的態度の養成』 青空文庫
彼の実証主義写実主義の現われとしてその筆によって記録された雑多の時代世相風俗資料は近頃ある人達の称える「考現学的」の立場から見て貴重な材料を供給するものであることは周知なことである。
— 寺田寅彦 『西鶴と科学』 青空文庫
しかし現在のように科学というものの中に、互いに連絡のよくとれていない各分科が併立して、各自の窮屈な狭い見地から覗い得る範囲だけについていわゆる専門を称えている間は、一つの現象の概念が科学的にも雑多であり、時としては互いに矛盾する事さえあるのは当然である。
— 寺田寅彦 『地震雑感』 青空文庫