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賢君

けんくん
名詞
1
標準
文例 · 用例
賢君、君の山越えの企ては、大層帰りが早かったですな。
泉鏡花 悪獣篇 青空文庫
朝なんざ崖に湧く雲の中にちらちら燃えるようなのが見えて、もみじに朝霧がかかったという工合でいて、何となく高峰の花という感じがしたのに、賢君の丹精で、机の上に活かったのは感謝する。
泉鏡花 悪獣篇 青空文庫
私は賢君が知っとる通り、ただ釣という事におもしろい感じを持って行るのじゃで、釣れようが釣れまいが、トンとそんな事に頓着はない。
泉鏡花 悪獣篇 青空文庫
一つ畳み込んで懐中へ入れるとしよう、賢君、ちょっとそこへ休もうではないか。
泉鏡花 悪獣篇 青空文庫
「賢、」 と呼んだ、我ながら雉子のように聞えたので、呟して、もう一度、「賢君、」「は、」 と快活に返事する。
泉鏡花 悪獣篇 青空文庫
賢君に対して殆んど献身的に尽したのは、やがて、これ、貴女に生命を捧げていたのです。
泉鏡花 悪獣篇 青空文庫
それによると司馬談は己のまた起ちがたきを知るや遷を呼びその手を執って、懇ろに修史の必要を説き、己太史となりながらこのことに着手せず、賢君忠臣の事蹟を空しく地下に埋もれしめる不甲斐なさを慨いて泣いた。
中島敦 李陵 青空文庫
全く聖主賢君の風にあらず。
大賊小賊・名誉の悪党 時勢と道徳観念 青空文庫