沈勇
ちんゆう
名詞
標準
composed courage
文例 · 用例
その際の名僧の畏れざる態度こそ一見消極的に見えますけれど、なかなか凡人に出来にくい沈勇というものであります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
沈勇を持する人は非常に落ち付いて、しかも堂々たる威力をそれとなく発揮しているものであります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
明治維新の際から日清、日露の戦役当時にかけて、盛んに活躍した豪勇の将士たち、沈勇の大政治家たちの殆んど大部分は、あるいは禅により胆を練り、あるいは浄土宗、浄土真宗により心身を仏に委託し、あるいは日蓮宗により宇宙の生命力を唱題によって心身に享け容れた人たちでありました。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
それが為にこうして出向いた、真砂町の様子を聞き度さに、特に、似たもの夫婦の譬、信玄流の沈勇の方ではないから、随分|飜然と露れ兼ねない。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
静観と沈勇、かうした心状に於て私たちは初めてまことの詩の道に立つことが出来るのである。
— ――震災手記断片―― 『竹林生活』 青空文庫
飛びつつ、いつか地にやゝ近く、ものの一二|間を掠めると見た時、此の沈勇なる少年は、脇指を引抜きざまにうしろ突にザクリと突く。
— 泉鏡花 『妖魔の辻占』 青空文庫
廻つてゐる火のやうな春が、これまでの季節に横たはつてゐたのであるが、男はじつと腰に両手を支へて、如何にも沈勇な歩調で、悠つくりと貞操な英雄のやうに通りすぎてきたことが奇跡的にも思はれた。
— 小説 『小熊秀雄全集−15−』 青空文庫
『甲子夜話』一七に家豕の闘戦を記して、畜中の沈勇なるものというべきかと評す。
— 猪に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
作例 · 標準
燃え盛る炎の中に飛び込んで子供を救出した彼の行動は、正に沈勇そのものだった。
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どんなに不利な状況でも冷静に判断を下す沈勇さが、優れたリーダーには求められる。
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沈勇な武将は、敵の挑発にも決して乗らず、勝利の好機が来るのをじっと待った。
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