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揉み

もみ
名詞
1
標準
文例 · 用例
たゞ彼女は、彼等のともすれば冷化さうな竹山仕打組の中間勢力を保たせるために必要な女として、最早解雇されて十日近くになるのに、未だにみんなに揉み廻されて日を送つてゐるのである。
――飜弄さる 蜻蛉 青空文庫
着物が烈風で揉みくちゃにされていた。
太宰治 魚服記 青空文庫
」 花婿は揉み手して、てれていた。
太宰治 走れメロス 青空文庫
しかし噴火口から流れ出した熔岩は、重力という「鬼」の力で押されて山腹を下り、その余力のほんのわずかな剰余で冷却固結した岩塊を揉み砕き、つかみ潰して訳もなくこんなに積み上げたのである。
寺田寅彦 浅間山麓より 青空文庫
メリヤスや靴下を並べた台の前には人間の垣根が出来てその垣根から大小色々な無数の手が出てうごめきながら商品をつまぐり引っぱり揉みくたにしている。
寺田寅彦 猫の穴掘り 青空文庫
」 片手を開いて、肱で肩癖の手つきになり、ばらばらと主税の目前へ揉み立てる。
泉鏡花 婦系図 青空文庫
」「ええ、別に、」と俯向いて怨めしそうに、三世相を揉み、且つ捻くる。
泉鏡花 婦系図 青空文庫
と目で留め、教頭は髯で制して、小鼻へ掛けて揉み上げ揉み上げ揉んだりける。
泉鏡花 婦系図 青空文庫