家の風
いえのかぜ
名詞
標準
family tradition
文例 · 用例
君は僕を非難して「大家の風格」がないと言ふ。
— 萩原朔太郎 『室生犀星に與ふ』 青空文庫
飯のつけようも効々しい女房ぶり、しかも何となく奥床しい、上品な、高家の風がある。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
「飛騨もかうして見ると、大家の風貌があるな。
— 太宰治 『道化の華』 青空文庫
幸いにしてわが民族精神には、生に対する逞しい健康な気力がもとより備わっており、虚を去って実を採る、真実の理想家の風格があるので、進んでこの大乗の真理を歓迎し文化発展の動力に使ったのであります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
飯のつけやうも効々しい女房ぶり、然も何となく奥床しい、上品な、高家の風がある。
— 泉鏡太郎 『高野聖』 青空文庫
そして、彼方此方へ往って、何処の家の風呂でもおかまいなしに覗き込んで泣いていたが、終いには空の浴槽の中へ裸体で入っていたり、万一これをさまたげる者でもあると、火をつけようとするのに手がつけられなかった。
— 田中貢太郎 『風呂供養の話』 青空文庫
後世のいわゆる「万鍾我において何をか加えん」の気骨も、炯々たるその眼光も、痩浪人の徒らなる誇負から離れて、既に堂々たる一家の風格を備えて来た。
— 中島敦 『弟子』 青空文庫
老大家の風俗小説らしく昔の夢を追うてみたところで、現代の時代感覚とのズレは如何ともし難く、ただそれだけの風俗小説ではもう今日の作品として他愛がなさ過ぎる……。
— 織田作之助 『世相』 青空文庫
作例 · 標準
我が家では、客をもてなす際にはまず温かいお茶を出すのが家の風となっている。
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祖母は「困っている人がいれば助けるのが、うちの家の風だからね」とよく言っていた。
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毎年元旦には家族全員で近くの神社へ初詣に行くのが、代々受け継がれる家の風だ。
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この繊細な陶芸の技は、代々この家に伝わる家の風であり、門外不出とされている。
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