釣友
ちょうゆう
名詞
標準
文例 · 用例
釣友大久保鯛生君は八丈島から伊豆の荒磯に潜水し、よく魚の習性を研究しているが、特にクロダイの鋭敏な生態は、殆ど神秘以上だといっている。
— 佐藤惣之助 『荒磯の興味』 青空文庫
然し僕の現在の釣友範囲では、先づアユならアユ、タヒならタヒと、日本中馳け廻つて釣るといふ傾向の人が多い。
— 佐藤惣之助 『釣心魚心』 青空文庫
三、四年前の四月の末、私は釣友三人と共に、この湯西川渓谷から、富士ヶ崎峠を越えて、奥日光の上呂部渓谷へ降り込む旅に、高手の部落へ足を入れた。
— 佐藤垢石 『香熊』 青空文庫
釣友正木不如丘博士が療養所の院長であるが、富士見に香味優れた蕎麥と、蕎麥打ちの名手を小使として抱えていることが、院長の日ごろの自慢であるのである。
— 佐藤垢石 『食指談』 青空文庫
今年も、もう餌釣りの季節に入ったから、再遊を試みないか、と、土佐の釣友、森下雨村氏から、つい二、三日前手紙がきた。
— 佐藤垢石 『石亀のこと』 青空文庫
釣友と一緒であって止むを得ない場合は客が二人までは結構であるけれど、三人乗り込むというと、ときどき互いの糸が絡み合って、能率を妨げるばかりでなく、不快な思いをすることさえある。
— 佐藤垢石 『鯛釣り素人咄』 青空文庫
そのときは、死んだ釣友の佐藤惣之助と老俳優の上山草人と行を共にしたのである。
— 佐藤垢石 『瀞』 青空文庫
私は旅先を急ぐ釣友と別れ、旅館の都合で十津川と北山川と合流して熊野川となる川相から一里下流の、日足へ足をとどめたのである。
— 佐藤垢石 『瀞』 青空文庫