正直一途
しょうじきいちず
名詞形容動詞名詞-の形容詞
標準
(of) straightforward honesty
文例 · 用例
しかしよく解った後では、全く子供のように正直一途で、子供のように純情無比の人であったと言ってる。
— 室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 『小泉八雲の家庭生活』 青空文庫
氏は、正直一途な性格で、あんまり翁から叱られて、真剣になり過ぎたらしく「虚眼」というのになってしまった。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
家産を傾むけた正直一途というものよりほかに、何の才能も持合わせない父は、目前の仕事を唯がむしゃらにするより思案が無かった。
— 山本勝治 『十姉妹』 青空文庫
工業学校を出てから凡そ三年の間、この炭坑で正直一途に小頭の仕事を勤めて来たお蔭で、今では地の底の暗黒にスッカリ慣れ切って、自分の生れ故郷みたような懐かし味をさえ感じていたばかりでなく、生れ付き頭が悪いせいか、かなり危険な目に会っても無神経と同様で、滅多に感傷的な気持になった事はないのであった。
— 夢野久作 『斜坑』 青空文庫
正直一途な、眞正面からの、生理的全存在的な、繪畫そのもの、表現そのものへの追求以外に、彼には特別な異質が無い。
— 高村光太郎 『正と譎と』 青空文庫
なんと正直一途の性格であることが、ハッキリと分るだろう。
— 「怪談牡丹燈籠」「江島屋騒動」「怪談乳房榎」「文七元結」「真景累ヶ淵」について 『我が圓朝研究』 青空文庫
折柄、賑やかな新宿の騒ぎ唄をよそに頑是ない子を抱きしめてこの正直一途の爺やがホロリホロリと涙しながら角筈さして、進まぬ足を引き摺っていく辺りは、無韻の詩である。
— 「怪談牡丹燈籠」「江島屋騒動」「怪談乳房榎」「文七元結」「真景累ヶ淵」について 『我が圓朝研究』 青空文庫
うそにもあの野郎、三遊の飯を食ってやがって敵方の柳派のおん大将ンとこへ入っちまいやがるなんて、太え、太え、いけッ太え畜生だ」 正直一途の萬朝はもうカンカンになって腹を立てていた。
— 正岡容 『小説 圓朝』 青空文庫
作例 · 標準
彼は正直一途な男で、損得勘定抜きで困っている人を助ける。
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正直一途に商売を続けてきた先代の姿勢が、今の店の信用を築いている。
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馬鹿正直と言われることもあるが、私は彼の正直一途な生き方を尊敬している。
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