根石
ねいし
名詞
標準
base-stone
文例 · 用例
矢の根石や曲玉管玉等を採集に來る地方の學者――中學の教師などが旅籠屋の無いまゝによく自分の家に泊つては、そんな話をして聞かせた。
— 若山牧水 『古い村』 青空文庫
深川のセメント、安田邸、日本ビールなぞいう大建築がチラリホラリとしているだけで、あとは二階さえない位の安バラックや、震災当時のままの掘立小屋、又はそれ以下の乞食にも劣る「屋根石――十間板」のつながりである。
— 夢野久作 『街頭から見た新東京の裏面』 青空文庫
殊に英国では矢の根石が同様の目的に用ひられてある。
— 小酒井不木 『毒と迷信』 青空文庫
また鉢を置くべき台につきても、紫檀黒檀の上等なる台のみには限る間敷、これも粗末なる杉板の台にてもよく、または有合せのガラクタ道具を利用したるもよく、または天然の木の根石ころなどの上に据ゑたるも面白き場合多かるべく候。
— 正岡子規 『病牀六尺』 青空文庫
根石屋十五郎の家に休す。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
痩蓋煙を含み危根石を倒すの状、描き得て霊彩奕々たりと云ふべし。
— ―寿陵余子の仮名のもとに筆を執れる戯文― 『骨董羹』 青空文庫
浮雲のただよう下、崩れた土から喰み出ている石塊のおもむき蒼樸たる古情、小川の縁の石垣ふかく、光陰のしめり刻んだなめらかさ、今も掘り出される矢の根石など、東羽黒に追い詰められて滅亡した僧兵らの辷り下り、走り上った山路も、峠を一つ登れば下は海だ。
— ――木人夜穿靴去、石女暁冠帽帰(指月禅師) 『夜の靴』 青空文庫
落葉のやうな色をしたその獣の背は、夕日の中を、まつしぐらに、木の根石くれの嫌ひなく、何処までも、走つて行く。
— 芥川龍之介 『芋粥』 青空文庫
作例 · 標準
この古民家の根石は、もう数百年も前に据えられたものだ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
建物の強度を保つため、頑丈な根石が選ばれた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
彼は庭に置く灯篭の根石を慎重に選んだ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash