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歌占

うたうら
名詞
1
標準
文例 · 用例
能楽『歌占』の曲の主人公になっている伊勢の神官、渡会の某は三日も土の中で苦しんだために白髪となって匐い出して来た……なぞいうのは、そんな伝説の中でも最も有名な一つで、これを精神科学的に説明すると電気のスイッチを一方から一方へ切り換える刹那に生ずる暗黒状態みたようなものだ。
夢野久作 ドグラ・マグラ 青空文庫
盲御前・歌占の類から、念仏比丘尼・歌順礼の輩の生活が其である。
折口信夫 古代研究 追ひ書き 青空文庫
歌占を告げる巫女の口に唱へられる歌であつて、此も神託とは言ひでふ、其所在の大寺の庇護を受けた社々にあつた事故、やはり長篇の讃歌から単純化した今様と、足並みを揃へた曲節であつたらう。
万葉集以後の歌風の見わたし 短歌本質成立の時代 青空文庫
だが、此歌は、無知の歌占・尼巫子などの平俗な語彙に寓つた、放心時の内的律動の姿である。
後期王朝文学史 女房文学から隠者文学へ 青空文庫
此様に、形式上寺家の所有となつたゞけだから、法師・陰陽師の妻が巫女であつたり、盲僧が歌占巫女を女房としたりしたのである。
唱導的方面を中心として 国文学の発生(第四稿) 青空文庫
此は熊野の歌占巫女から胚胎したのであらう。
唱導的方面を中心として 国文学の発生(第四稿) 青空文庫
義経記は、盲僧の手にかゝつて、一種の念仏式説経となり、瞽巫女や歌占巫女の霊感は、曾我物語を為あげて、まづ関の東で、地盤を固めた。
唱導的方面を中心として 国文学の発生(第四稿) 青空文庫
銭占い、歌占い、夢占い等をかぞえきたらば、その種類もすこぶる多きも、今まず易筮を挙げてほかを略すつもりである。
井上円了 迷信解 青空文庫