取り留めもない
とりとめもない
表現形容詞-語幹
標準
incoherent
文例 · 用例
「実はわたくしの母が昨年以来、なにか付き物でも致したようで、時々に取り留めもないことを口走りますので、まことに困り果てて居ります」 何分にもそのお祓いをお願い申したいと云って、半七は白木の台付きの箱をうやうやしく捧げて出した。
— 女行者 『半七捕物帳』 青空文庫
私は取り留めもない感想に捉われながら、娘を見ると、いよいよ不思議な娘に見える。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
わたくしが川やお秀の姿を眺めながらうと/\と取り留めもないことを考えていますと、橋の上から女の声がしました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
水や薬の騒ぎでようように息を吹きかえしたが、お米はその夜なかから大熱を発して、取り留めもない讒言を口走るようになった。
— 津の国屋 『半七捕物帳』 青空文庫
いわれも無くして取り留めもないことを口走ったとすれば、しょせん彼を一種の気違いと認めるのほかはなかったが、小坂部はまわりの人々とおなじように、ただ無雑作に彼を気違いと決めてしまう気にはなれなかった。
— 岡本綺堂 『小坂部姫』 青空文庫
村の人たちもやはりそんな風に解釈したらしく、取り留めもない噂を立てて直接間接にかの尼を迫害した自分たちの罪をいよいよ悔むようになった。
— 岡本綺堂 『探偵夜話』 青空文庫
かれは取り留めもないことを口走って、とうとう自分のからだを暗いところへ運ぶようになったのであった。
— 岡本綺堂 『探偵夜話』 青空文庫
もちろん取り留めもない事なのですが、そんな噂のある矢さきへ今度の髪切り騒ぎが出来したので、歩兵の豹から思いついて、恐らくその豹の仕業だろうと云うことになったのです。
— 歩兵の髪切り 『半七捕物帳』 青空文庫
作例 · 標準
酔っ払った父が、いつものように取り留めもない武勇伝を語り始めて家族を困らせた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
散歩をしながら、頭の中で取り留めもない思考を巡らせる時間は私にとって貴重だ。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
深夜のラジオ番組では、リスナーからの取り留めもない悩み相談がゆるやかに流れている。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview