勤め向き
つとめむき
名詞
標準
one's business
文例 · 用例
銀座役人は申すまでもなく、銀座に勤める役人ですが、天下通用の銀を吹く役所にいるだけに何か旨いことがあるとみえて、こういう勤め向きの者はみんな素晴らしい贅沢をしていました。
— むらさき鯉 『半七捕物帳』 青空文庫
しかし相談中をやめられて、用人格というものになっただけで、勤め向きは前の通りであった。
— 森鴎外 『安井夫人』 青空文庫
学問もある人で、若い時には聖堂の吟味に甲科で白銀三枚の御褒美を貰い、家督を相続してからも勤め向きの首尾もよく、おい/\出世の噂もきこえていたのですが、二十五六のときから此人にふと魔がさした。
— 岡本綺堂 『三浦老人昔話』 青空文庫
一方にこれほど浄瑠璃に凝りかたまっていながらも、小坂という人は別に勤め向きを怠るようなこともありませんでした。
— 岡本綺堂 『三浦老人昔話』 青空文庫
これはお近さんに限らず、御殿奉公をする者はみなそうでしたろうが、取りわけてこの屋敷は武芸専門というのですから、勤め向きも余計に骨が折れたろうと思われます。
— 岡本綺堂 『三浦老人昔話』 青空文庫
そうして何事もなく暮らしていたが、前の出来事から七年目の秋に、彼は勤め向きの失策から切腹しなければならないことになった。
— 岡本綺堂 『青蛙堂鬼談』 青空文庫
「兄をたずねて……」「何ぞ用か」「毎日毎晩あそび暮らしていては勤め向きもおろそかになる。
— 岡本綺堂 『鳥辺山心中』 青空文庫
江戸に沢山の親類や縁者をもっていない半九郎は守り符や土産などを寄せ集めて歩く必要はなかったが、さすがに勤め向きの用事に追い廻されて祇園の酒に酔っている暇がなかった。
— 岡本綺堂 『鳥辺山心中』 青空文庫
作例 · 標準
これは勤め向きの書類だから、丁寧に扱うように。
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彼は勤め向きの態度をわきまえており、信頼されている。
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この件は勤め向きの話なので、プライベートな感情は挟まないでほしい。
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