要集
ようしゅう
名詞
標準
文例 · 用例
勿論文辞に於ては寂心に一日の長があり、法悟に於ては源信に数歩の先んずるものが有ったろうが、源信もまた一乗要訣、往生要集等の著述少からず、寂心と同じように筆硯の業には心を寄せた人であった。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
その聴き去るに難き美しさは、この一書を綴るの労を厭わぬほどにして、正に宝積経や源信僧都の往生要集の如きは、到底比すべくも非ずと思いたりき。
— 小栗虫太郎 『失楽園殺人事件』 青空文庫
『諸経要集』に引いた『譬喩経』に富人が穀千|斛を地に埋め、春暖に至り種を取ろうと開いて見れば、穀はなくて手足も頭目もない頑鈍肉様の一虫あるのみ。
— 羊に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
『諸経要集』四七に『譬喩経』を引いていわく、長者の門に一狗ありて常に人を噛み誰も入り得ず、聡明な一比丘が往くとちょうど狗が外に出で臥して知らず、比丘入るを得て食を乞うと長者が食を設けた。
— 犬に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
それは真黒な皮の籠三つばかりを置く為でありその籠の中には幾冊かの和歌の書物や、音楽の書物、又は「往生要集」等の抜書したものが入っている。
— 鴨長明 『現代語訳 方丈記』 青空文庫
すなはち和歌、管絃、往生要集ごときの抄物を入れたり。
— 鴨長明 『方丈記』 青空文庫
私は往生要集の地獄変相図を思い出した。
— 小出楢重 『めでたき風景』 青空文庫
若宮が天押雲命だといふ説は、御祭礼略記にあつて、「名法要集にあり。
— 折口信夫 『春日若宮御祭の研究』 青空文庫