腕立て
うでたて
名詞動詞-サ変
標準
push-up
文例 · 用例
その翌日、わたくしは贋唖がばれてしまう懸念の方はとにかくとして、女乞食に腕立てしてしまったことがにちゃ/\心に粘って鬱陶しく、貰いに出る気にもなりません。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
思ひもかけぬ旅僧の手練に、さしもの大勢あしらひ兼ね、白み渡つて見えたりければ、雲井喜三郎今は得堪へず、小癪なる坊主の腕立て哉。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
「無益の、腕立て」 月丸は、微笑しながら――だが、その眼を淫獣の如く輝かせて、深雪の方へ、一足踏み出した。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
「ねえ、何もかも、ハッキリいって貰いたいのだが――」 お初は、腕に、指をまわさせたまま、振りほどこうともせず、あべこべに、凭れかかるようにして、「おや、また、腕立てかえ?
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
「存ずる旨とは、読んで字の如しじゃ」 七「葉之助、ちょっと参れ……聞けばお前は立川町の松崎道場で大勢を相手に腕立てしたと云うことであるが、よもや本当ではあるまいな?
— 国枝史郎 『八ヶ嶽の魔神』 青空文庫
野にあつて腕のムヅ痒さに堪へぬ者共を幕府が召し集めて、最も好むところの腕立てに任せる役目」云々とある。
— 三田村鳶魚 『中里介山の『大菩薩峠』』 青空文庫
逃げたというのでは決してなく、自分の剣道の師匠であり、日頃から無用の腕立てや、殺生を厳しく戒められている、その逸見多四郎にこんな姿を――抜身をひっさげているこんな姿を、こんなところで見られるということが、面伏せに思われたからであった。
— 国枝史郎 『剣侠』 青空文庫
それに荻ノ江を連れて行ったら思わぬところで腕立てしてかえって迷惑なことがあろう。
— 国枝史郎 『蔦葛木曽棧』 青空文庫
作例 · 標準
例句