瓜の蔓
うりのつる
名詞
標準
gourd vine
文例 · 用例
それ、後家の後見、和尚の姪、芸者の兄、近頃女学生のお兄様、もっと新しく女優の監督にて候ものは、いずれも瓜の蔓の茄子である。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
何もかも生きてゐる、……とつく/″\思ふ、畑を手入れしてゐる時に殊にこの感が深い(胡瓜の蔓など実に不可思議である)。
— 伊佐行乞 『行乞記』 青空文庫
桜の並木があり、道の縁を取つてゐるまだらな竜の髭に、品格のある庭木が藪からしや烏瓜の蔓に絡まれながら残つてゐる。
— 岡本かの子 『花は勁し』 青空文庫
瓜の蔓に茄子を求むるが如きは、努力の方向が誤つて居るので、詩歌の美妙なものを得んとして、徒らに篇を連ね句を累ぬるが如きは、間接の努力が缺けて居るのである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
二十六、七の若いものに、畠いじりは第一無理だし、南瓜の蔓は焚附にもならぬ。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
――とにかく、来客――跣足のまま、素袷のくたびれた裾を悄々として、縁側へ――下まで蔓る南瓜の蔓で、引拭うても済もうけれど、淑女の客に、そうはなるまい。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
」 彼は先に立って案内してくれたが、成程そこらは一面の茶畑で、西瓜の蔓が絡み合っていた昔のおもかげは見いだされなかった。
— 岡本綺堂 『西瓜』 青空文庫
靜かな晝間、人のゐない官舍の裏に南瓜の蔓が伸び、その黄色い花に、天鵞絨めいた濃紺色の蝶々どもが群がつてゐる。
— ――ミクロネシヤ巡島記抄―― 『環礁』 青空文庫
作例 · 標準
例句