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名詞
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標準
文例 · 用例
へんに饂粉くさいじゃないか。
太宰治 惜別 青空文庫
田舎者の私には、その不評判のたたきも、別に饂粉くさくも感じられず、非常においしく思われた。
太宰治 惜別 青空文庫
」 下駄屋の前を通って、四ツ角を空の方へ折れたところで、饂屋にいたスパイがひょっこり立って出て来た。
黒島傳治 鍬と鎌の五月 青空文庫
スパイは、饂屋で饂を食って金を払わない。
黒島傳治 鍬と鎌の五月 青空文庫
屋も、お湯屋も、煙草屋も、商売の一寸した手落ちにケチをつけられて罰金沙汰にせられるのが怖い。
黒島傳治 鍬と鎌の五月 青空文庫
前世の業と断念めて、せめて近所で、蕎麦か饂の御都合はなるまいか、と恐る恐る申し出ると、饂なら聞いてみましょう。
泉鏡花 眉かくしの霊 青空文庫
どうぞおかまいなく、お引き取りを、と言うまでもなし……ついと尻を見せて、すたすたと廊下を行くのを、継児のような目つきで見ながら、抱き込むばかりに蓋を取ると、なるほど、二ぜんもり込みだけに汁がぽっちり、饂は白く乾いていた。
泉鏡花 眉かくしの霊 青空文庫
その……饂二ぜんの昨夜を、むかし弥次郎、喜多八が、夕旅籠の蕎麦二ぜんに思い較べた。
泉鏡花 眉かくしの霊 青空文庫