過ぐ
すぐ
Nidan verb (upper class) with 'gu' ending (archaic)動詞-自動詞頻度ランク #528 · 青空 0 例
標準
to pass through
文例 · 用例
からたちの垣根萩原朔太郎からたちの垣根の中に女のはしやぐ聲のする夕餉の葱のにほひする灯ともしごろからたちの垣根を過ぐる侘しさよ。
— 萩原朔太郎 『からたちの垣根』 青空文庫
〔こはドロミット洞窟の〕宮沢賢治こはドロミット洞窟のけ寒く硬き床なるを幾箇の環を嵌められし巨人の白き隻脚ぞかくて十二の十年は事なきさまに燃え過ぐる
— 宮沢賢治 『〔こはドロミット洞窟の〕』 青空文庫
涼しい風は店の灯を吹き、軒に吊した籠や箒やランプの笠を吹き、見て過ぐる自分の胸にも吹き入る。
— 寺田寅彦 『やもり物語』 青空文庫
千住よりの小蒸気けたゝましき笛ならして過ぐれば余波|舷をあおる事少時。
— 寺田寅彦 『半日ある記』 青空文庫
甲の浦沖を過ぐと云う頃ハッチより飯櫃膳具を取り下ろすボーイの声|八ヶましきは早や夕飯なるべし。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
山崎を過ぐれば与一兵衛の家はと聞けど知る人なし。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
興津を過ぐる頃は雨となりたれば富士も三保も見えず、真青なる海に白浪風に騒ぎ漁る船の影も見えず、磯辺の砂雨にぬれてうるわしく、先手の隧道もまた画中のものなり。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
沼津を過ぐれども雨雲ふさがりて富士も見えず。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
作例 · 標準
山深き道を過ぐれば、ようやく遠くに里の灯りが見えてきた。
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鳥たちが空を過ぐる音だけが、静まり返った森の中に響き渡っている。
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険しい峠を過ぐるとき、旅人たちは無事を祈って道祖神に手を合わせた。
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標準
to pass (of time)
作例 · 標準
月日の過ぐるは早いもので、気づけば庭の桜もすっかり散ってしまった。
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待ちわびる人の来ぬままに、虚しく時間だけが過ぐのをただ眺めていた。
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若かりし日々は瞬く間に過ぐれども、あの時の情熱は今も胸の中に残っている。
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標準
to have expired
作例 · 標準
賞味の期限を過ぐれば、いかに名だたる美味といえどもその価値は損なわれん。
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誓いの時を過ぐ、ついにあの人は現れることはなかった。
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定められた刻限を過ぐれど、城門が開く気配は一向になかった。
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標準
to exceed
作例 · 標準
分に過ぐ望みを抱くは、身を滅ぼす元であることを肝に銘ずべきだ。
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その美しさは言葉に過ぐ、この世のものとは思えぬほどであった。
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礼を過ぐれば、かえって慇懃無礼というそしりを免れぬ。
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