春たけなわ
はるたけなわ
名詞
標準
spring is in full swing
文例 · 用例
南海霊山の岩殿寺、奥の御堂の裏山に、一処咲満ちて、春たけなわな白光に、奇しき薫の漲った紫の菫の中に、白い山兎の飛ぶのを視つつ、病中の人を念じたのを、この時まざまざと、目前の雲に視て、輝く霊巌の台に対し、さしうつむくまで、心衷に、恭礼黙拝したのである。
— 泉鏡花 『縷紅新草』 青空文庫
花のようなひろ子が美しい花壇を前にして春たけなわの庭園の夕ぐれに、犯罪物語をする、ということは全くこの時の情景にふさわしくない感じだつた。
— 浜尾四郎 『殺人鬼』 青空文庫
姉を頼りにして上京したのが、明治卅五年の四月、故郷の雪の山々にも霞たなびきそめ、都は春たけなわのころ、彼女も妙齢十七のおりからであった。
— 長谷川時雨 『松井須磨子』 青空文庫
春たけなわといっても、夜気はひいやりとしている。
— 豊島与志雄 『花ふぶき』 青空文庫
でも日頃悪事に用いていた袷と、不断良い下駄を穿く癖から露見したのさ、――娘のお琴が可哀想だが、日の経つうちに良い婿が見付かるだろう」 平次はそう言って、春たけなわな、美しい陽を楽しみながら相変らず無精煙草を吸っております。
— 橋の上の女 『銭形平次捕物控』 青空文庫
ようやく春たけなわな二月下旬の空に、しきりと白雲のながれる午後のことであった。
— 山本周五郎 『風流太平記』 青空文庫
作例 · 標準
桜も満開になり、まさに春たけなわの季節を迎えた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
春たけなわの公園では、お花見を楽しむ家族連れで賑わっていた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
一年のうちで、春たけなわの時期が一番好きだ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash