米商
べいしょう
名詞
標準
文例 · 用例
赤坂から端緒を発して、破壊せられた米商富人の家が千七百戸に及んだ。
— 森鴎外 『大塩平八郎』 青空文庫
そして富家と米商とが其資本を運転して、買占其他の策を施し、貧民の膏血を涸らして自ら肥えるのを見てゐる。
— 森鴎外 『大塩平八郎』 青空文庫
唯盲目な暴力を以て富家と米商とに反抗するのである。
— 森鴎外 『大塩平八郎』 青空文庫
百姓の仕事とする朝草も、春先青草を見かける時分から九月十月の霜をつかむまで毎朝二度ずつは刈り、昼は人並みに会所の役を勤め、晩は宿泊の旅人を第一にして、その間に少しずつの米商いもした。
— 第一部上 『夜明け前』 青空文庫
金札(新紙幣)通用の励行は新政府のきびしい命令であるが、こいつがなかなかの問題で、当時他領の米商人をはじめ諸商人どもは金札を受け取ろうともしない。
— 第二部上 『夜明け前』 青空文庫
その間には、すこしづゝ米商ひもして、殊に八幡屋は蜂屋から分れた家ではあつたが、その元をたゞせば一旦打ち絶えた宿役人の家柄ででもあつたと見えて、年寄役をも勤めた。
— 島崎藤村 『桃の雫』 青空文庫
」などゝ呟きながら、それにしても米商の遣り方は勿体過ぎる、自分達はそれに比べれば応揚な商人であるといふやうなことを囁き合つた。
— 牧野信一 『心象風景(続篇)』 青空文庫
府下目黒町八四一番地、中山としというのは白米商であった。
— 松本泰 『宝石の序曲』 青空文庫