茹玉
茹玉
名詞
標準
文例 · 用例
茹玉子はトマト・ケチャップで練って薄く皿の底に敷いた。
— 岡本かの子 『食魔に贈る』 青空文庫
晴れるより雲雀はうたふ道のなつかしや・ぬれるだけぬれてゆくきんぽうげ 今日の買物一、十五銭 石油三合一、十五銭 焼酎一合五勺一、十銭 若布百匁一、八銭 醤油二合一、八銭 赤味噌百匁一、六銭 茹玉子二個 五月二十一日雨、ほどよい雨だつた。
— 室積行乞 『行乞記』 青空文庫
春は団子などを置き、平常は※の足か茹玉子ぐらいを列べ、玉子はない事が多いが、塩煎餅は自分で拵えますから何時でもあります。
— 三遊亭圓朝 『鹽原多助一代記』 青空文庫
寝床の中で朝御飯を喰べるのが西洋式だとかいいまして、茹玉子を食い散らすやら夏蜜柑をせせるやら、あげくの果てはベルモットを持って来いのコーヒーを沸かせのと、とんだ政所なんで御座います。
— 久生十蘭 『魔都』 青空文庫
茹玉子林檎バナナを手車に載せ、後から押してくるものもある。
— 永井荷風 『寺じまの記』 青空文庫
茹玉子の奇妙な、気持の悪い臭気があたりに充ちていたが、これはこの地に多い硫黄温泉から立ち上るものである。
— 日本その日その日 『日本その日その日』 青空文庫