幻辞.com

御座す

おわす
動詞-サ変-す動詞-自動詞
1
標準
to be
文例 · 用例
然しそれにしては何様も様子が腑に落ち兼ねたから、恐る恐る進んで、恐れながら我が君には御落涙遊ばされたと見受け奉ってござるが、殿下の取分けての御懇命、会津四十二万石の大禄を被けられたまいし御感の御涙にばし御座すか、と聞いて見た。
幸田露伴 蒲生氏郷 青空文庫
一体、巡査先生の方がびく/\して居るんで御座すア、だもんだで、彼奴ア、好い気に為つて、始めからでは、もう十五六軒もツン燃やしましたぜ」「十五六軒!
田山花袋 重右衛門の最後 青空文庫
わたしの家も気味の悪う御座すけに、どこかに移転ろうて云いおりますばってんが、この頃、一軒隣に、新しい理髪屋が出来まして、賑やかしうなりましたけに、どうしようかいと考え居ります」「ヘエ。
夢野久作 山羊髯編輯長 青空文庫
風なく搖らぐ法幢の、 暗き方へと靡くとき、 佛も寒く御座すらん。
夏目漱石 鬼哭寺の一夜 青空文庫
『青史の帙に御座する神もいまさば、などてこの戦闘あらぬ初めより、怨恨をむすぶ敵軍に、かゝるくしびの力もつ姫ありとしも告げざりし。
末吉安持 騎士と姫 青空文庫
たやすく貴嬢が掌いだしたまわぬを見てかの君、早く受けたまわずやと諭すように物言いたもうは貴嬢が親しき親族の君にてもおわすかと二郎かの時は思いしなるべし、ただわれ、宇都宮時雄の君とはこの人のことよと一目にて看破りたれば、貴嬢に向かってかかる物の言いざましたもうを少しも怪しまざりき。
国木田独歩 おとずれ 青空文庫
畑中の坂の中途から、巨刹の峰におわす大観音に詣でる広い道が、松の中を上りになる山懐を高く蜒って、枯草葉の径が細く分れて、立札の道しるべ。
泉鏡花 怨霊借用 青空文庫
向うを、墨染で一人|行く若僧の姿が、寂しく、しかも何となく貴く、正に、まさしく彼処におわする……天女の御前へ、われらを導く、つつましく、謙譲なる、一個のお取次のように見えた。
泉鏡花 七宝の柱 青空文庫
2
標準
to go
御座す(おわす) — 幻辞.com