艶然
えんぜん
形容詞-たる副詞-と
標準
sweetly smiling
文例 · 用例
此の處、年の頃十八九と見える色白の、艶然とした中形單衣、夜目にも透いて見える襟脚の確乎白きに、烏羽玉色の黒髮を潰し島田に結んだ初初しさ、濃紫の帶を太鼓に結んだ端が二寸許り、たれてその先が地に着かんとして觸れ合つて居る。
— 萩原朔太郎 『二十三夜』 青空文庫
」とミサコは艶然とわらうと、「妾の困難な仕事も妾の道徳的な突進も妾の女馬鹿もいつもカリタの近代人らしい截断によって世間に通用するんだわ。
— 吉行エイスケ 『女百貨店』 青空文庫
」と艶然と笑って出迎えたのは、ああ、驚くべし、竹青ではないか。
— ――新曲聊斎志異―― 『竹青』 青空文庫
ふと気が付くと、玄関の突き当りの、二階への階段の中段に、降りて出迎えようか(それともそれが可なりはしたない事なので)降りまいかと、躊躇っていたらしい静子が、信一郎の顔を見ると、艶然と笑って、はち切れそうな嬉しさを抑えて、いそ/\と駈け降りて来るのであった。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
その霧の中に、チラ/\と時折、瞥見するものは、半面紫色になった青年の死顔と、艶然たる微笑を含んだ夫人の皎玉の如き美観とであった。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
ふと気が付くと、玄関の突き当りの、二階への階段の中段に、降りて出迎へようか(それともそれが可なりはしたない事なので)降りまいかと、躊躇つてゐたらしい静子が、信一郎の顔を見ると、艶然と笑つて、はち切れさうな嬉しさを抑へて、いそ/\と駈け降りて来るのであつた。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
その霧の中に、チラチラと時折、瞥見するものは、半面紫色になつた青年の死顔と、艶然たる微笑を含んだ夫人と皎玉の如き美観とであつた。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
お春は楚々として艶然たる立姿を紅燈に照させながら、静かに唄い且つ舞うのでした。
— 三上於兎吉 『艶容万年若衆』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は艶然と微笑み、彼のプロポーズを受け入れた。
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舞台女優が艶然と客席に手を振ると、大きな拍手が沸き起こった。
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彼の冗談に、彼女は艶然とした笑みを浮かべた。
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