大揺れ
おおゆれ
名詞
標準
turbulence
文例 · 用例
帰命頂礼、賽ころ明神の兀天窓、光る光る、と追従云うて、あか柄杓へまた一杯、煽るほどに飲むほどに、櫓拍子が乱になって、船はぐらぐら大揺れ小揺れじゃ、こりゃならぬ、賽が据らぬ。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
ちょいと、風邪を引くよ、と先刻から、隣座敷の机に恁っかかって絵を描きながら、低声で気をつけたその大揺れの船が、この時、最早や見事な難船。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
弱い葉や既に枯れかかつた病葉は一溜もなく八方に飛び散り、木は根から大揺れに揺れる。
— 愛の詩集のはじめに 『愛の詩集』 青空文庫
可恐しい崖崩れがそのままになっていて、自動車が大揺れに煽った処で。
— 泉鏡花 『甲乙』 青空文庫
振り返ってみれば、一九七〇年を前後する社会の大揺れは、パーソナルコンピューターという新しい種子に絶好の畑を用意した。
— 富田倫生 『青空のリスタート』 青空文庫
馬は脚の一つが短かくて、びつこをひいてゐたので、その都度車はがたぴしと大揺れに揺られてゐた。
— 薄田泣菫 『独楽園』 青空文庫
つまりたまにより大揺れに逢わないからである。
— 横光利一 『欧洲紀行』 青空文庫
その拍子に馬車が大揺れに揺れたと思ふと、大型な絹帽がころ/\と博士の肩を滑り落ちた。
— 大正六(一九一七)年 『茶話』 青空文庫
作例 · 標準
例句