浜茄子
はまなす異読 はまなし・ハマナス
名詞多音語
標準
rugosa rose (Rosa rugosa)
文例 · 用例
途すがら、下河原沼の暁風、野辺地の浦の汐風、浜茄子の香など、皆この古帽に沁みて名残をとゞめぬ。
— 石川啄木 『閑天地』 青空文庫
浜茄子の花の濃い紅色が、海の碧さを背景に点点と咲いている。
— ――木人夜穿靴去、石女暁冠帽帰(指月禅師) 『夜の靴』 青空文庫
ここは私が妻と結婚したその夏、二人で来た同じ砂丘で、そのときは電車はなかったが、こうしてここで浜茄子の花も見た。
— ――木人夜穿靴去、石女暁冠帽帰(指月禅師) 『夜の靴』 青空文庫
浜茄子の丘を後にし旅つゞく五月二十八日 村上在、瀬波温泉、三島家旅館。
— 高浜虚子 『五百五十句』 青空文庫
そして、ほんとうに、こんなオホーツク海のなぎさに座って乾いて飛んで来る砂やはまなすのいい匂を送って来る風のきれぎれのものがたりを聴いているとほんとうに不思議な気持がするのでした。
— 宮沢賢治 『サガレンと八月』 青空文庫
薄明の中をぶらぶら海岸近くまで行ってみると、樺の雑木林の中に、はまなすと空色の風鈴草みたような花が、たくさん咲いていた。
— 中谷宇吉郎 『アラスカ通信』 青空文庫
はまなすは朝も夕も林檎や香料のやうな香を放つてゐた。
— ブロンテイ 『ジエィン・エア』 青空文庫
やがて写生の筆を休めて、また海に向って歩み、ふと、はまなすの生い茂る、一団の砂丘、その上にのぼって、海に向って一心に弓なりの浜を見ていると、ほとんど、視野の半ばのところに、今日は珍しくも動いているものを認めました。
— 年魚市の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
作例 · 標準
夏の海岸には、浜茄子の鮮やかなピンク色の花が咲き乱れていた。
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浜茄子は、その香りの良さから、ジャムやローズヒップティーにも利用される。
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「あの浜茄子、トゲが多いけど、花はとても綺麗だね。」
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